2010.07.25
組織づくり

人事制度に重要な「評価シート」

人事制度に重要な「評価シート」

金曜日の夜は、お客様の役員会議に出席し、

土曜日は朝からまた別のお客様の人事制度導入

コンサルティングの準備をし、昼から夕方までみっちり

お打ち合わせをさせて頂きました。

非常に仕事の中身が濃い2日間を過ごさせて頂き、

お客様に育ててもらっていることを実感しています。

有り難いです。<m(__)m>

さて、今回のブログでは、土曜日に行われた人事制度の

お打ち合わせの中で大きなテーマとなった「評価シート」に

ついて書きたいと思います。

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まず人事制度というのは、企業の組織の生産性を上げるために

社員との面接(目標設定)、実行、評価(目標が達成されたか検証)

というPDCサイクルを作り、その評価結果を昇給、賞与制度や

社員の能力開発制度にリンクさせる総合的な仕組みのことです。

今回のお打ち合わせで大きな目玉となったのは、

この制度の柱の一つで、上司が部下を評価する際の目安となる

評価シートの作成。

このシートの出来次第で社員を腐らせることもできるし、

活かすこともにも繋がります。

人事制度を運用する際の重要な要素となります。

シートを作成する段階で多くのことを検討していくのですが、

主に次のようなことを検討していきます。

評価要素を何にするのか?

 1.数値目標の達成等の「業績」で見るのか?

 2.規律が守られているか?積極的にチャレンジしているか?と

  いった「勤務態度」 でみるのか?

 3.仕事の速度、正確さ、提案力、コミニュケーション力といった

  「能力」で判断するのか?

そして、上記の評価要素を職種であったり、新人からベテランでの

習熟度別にどのようにウェイト分けしていくのか?

 例えば、ベテランになればなるほど結果を重視するならば、

 1.の 「業績」評価だけで100パーセント評価するというのも

 ありでしょうし、新人の頃は、挨拶や時間を守るといった勤務態度

 や、ベースとなる仕事の能力を高めることが必要であれば、

 2.の「勤務態度」と3.の「能力」の評価結果をそれぞれ

 50パーセントずつ用いる等

評価を例えばS.A.B.C.Dといった「5段階」評価をした場合、

どういう結果の時にS評価になるのか?B評価になるのか?

組織の中で誰が誰の評価をするのか?

上記のことをできるだけ簡単明瞭にして、実用的なものに

作りあげていかなければいけません。

お打ち合わせでは、経営者の方に完成イメージをできるだけ

はっきりと持って頂く為に事例となる資料を提供し、今までの

経験からこういう方法をとってる企業もあればこういう方法を

とっている企業もあるというお話をし、判断材料を提供させて

頂きました。

私がこの人事制度の作成のお手伝いをさせて頂く中で大事に

していることは、社員の方が人事制度の仕組みの説明を受けた

ときに、この会社(社長)の考え方はおもしろい!と思ってもらえ

るか?頑張ればちゃんと結果は返ってくると思ってもらえるか?

この企業に入りたい!頑張りたい!と思ってもらえるかという点です。

お打ち合わせでもお客様に評価シートを含む制度の説明をした時、

社員の方々がどんな顔をするのか?常にイメージを持って作成に

あたっていただけるようお願い致しました。

一通り説明をさせて頂く頃には、経営者の方はこうすればやる気を

もっと引き出すのでは?という構想がいくつか既にできていたようです

ので本当によかったです。

おもしろい仕組みができそうなので次回のお打ち合わせが楽しみです。

長くなってまいりましたので続きはまた今度・・・