人を動かすのが上手な人の特徴 熊本 社会保険労務士

人を動かすのが上手な人の特徴 熊本 社会保険労務士

「遊んでいても、お酒を飲んでいたとしても学ぶ機会はどこにでもある。」

別に今回のメールマガジンでスタッフに夜の飲みの席はただ遊んでばかりいるわけじゃないんだよとアピールしたいわけではないですが・・

そんなふうに思ったエピソードを今回は一つご紹介したいと思います。

 先日、先輩経営者とバーに飲みに行った時のことです。

 楽しい会話が弾んでいた途中、先輩が少し離れた、そのお店の女性経営者とスタッフの会話に耳を傾け、私に話しかけてきした。

 「山ちゃんの仕事、社労士だろ?「人」とか「組織」のプロにならんといかんよね。これできる?」

と女性オーナーとスタッフの会話を聞くように促してきました。

 「何のこといってるんだ?」と思って私も女性経営者と女性スタッフの会話に耳を傾けると・・・

 あ~言われてみれば確かに!(私が知る限り、)「人を使うのがうまい!」と思う経営者に共通している行動がそこにはありました。

どのような行動がそこで見れたかといいますと・・・

 女性スタッフがクリスマス向けに店内の装飾として、飾り絵を作るためにハサミで切った型紙を見て、女性経営者が「すご~い!なんでこんなにきれいに切れるの~!」という言葉を連呼していたのです。 そう一回ではなく何度も繰り返し、繰り返し・・・

 ただ褒め言葉を伝えるというより感動した気持ちを伝えているといった感じでした。

 先輩経営者から一言、

「おれもいろんな場面で社員に仕事頼むけどついつい出来上がったのをみて、「俺だったらこうやってもっとうまくやる」とかすぐいってしまうんだよね。褒めるようにもしてるけど、感動を伝えるってことは結構難しいんだよね。けどこれが出来る人ってついつい周りの人が動いてしまうんじゃねーの?」

先輩いつもふざけたことばっかり言ってるけど折を見て深~いことを教えてくれる。コンサルか?と思わせるほど・・

ニヤニヤしながら深い話をするなこの人は・・?と思いつつ、

う~ん、確かに自分も褒めたり、感謝を伝えることは大事だとは分かっていても感動を伝えるまではいっていないかも・・

けど、自分の過去の経験を振り返ってもそんなに喜んでくれるんだ!と思えるぐらい喜びを繰り返し表現をしてくれた人に対しては次もついつい頑張ってしまうような・・と思ってしまいました。

このコラムを読んで頂いている皆様は経営者の方が多く、それぞれその道の「プロ」の方ばかりだと思います。

仕事の質に関してはもちろん「頑張ったから、大変だからその辺でいいよ」という妥協はお客様にも、社員の成長にとっても良くないでしょう。

仲良しグループではダメで社員に嫌な顔をされても結果にはシビアにこだわるべきです。

ただ、評価できる部分と評価できていない部分をしっかり見極め、評価できる部分については、しっかり口に出して褒める。ケースによって感動を伝えるぐらい目一杯褒めて「そんなに褒めてくれるとは思わなかった。次も頑張ろっかな」と思ってもらえるぐらい表現することも必要です。

 あなたはどのくらい「感動」を上手に伝えれるでしょうか?

 時には社員が期待する以上に「感動」を伝えているでしょうか?

 忙しさと目の前の結果にばかりフォーカスし過ぎて依頼した仕事に対して「自分だったらもっとよくできるけど・・」とか「できてない!やり直し!」と突き放し、ダメだしだけで終わっていないでしょうか?

 ぜひ振り返ってみて頂ければと思います。

 今回のコラムは以上です。お読み頂きありがとうございました。