労務に関する最近の動き 2021.12

労務に関する最近の動き 2021.12
12月のニューストピックスです。


○●○最近の動き(Topics)━━●○●
直近1ヶ月から2ヶ月の労働行政の動きや新聞記事を纏めたものです。
今後の人事・労務関連の次の一手を打つための情報として、是非ご一読下さい。
1. 雇用保険料率 引き上げは2022年10月以降(12月22日)
2. ワクチン接種証明アプリの運用開始(12月20日)
3. 2024年新卒の就職活動日程は現行通り(11月30日)
4. 新型コロナ休校助成金の期間を延長(12月1日)
5. 企業の交際費特例を23年度まで延長(12月2日)
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1. 雇用保険料率 引き上げは2022年10月以降(12月22日)
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政府は、雇用調整助成金の大規模な支出を受け、保険財政が悪化している雇用保険について、「失業等給付」の料率を2022年10月から0.6%に引き上げると決めた。
他事業を加えた全体の保険料率は、現行の0.9%から1.35%となり、労働者負担分は0.3%が0.5%となる。


2. ワクチン接種証明アプリの運用開始(12月20日)
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政府の新型コロナウイルスワクチンの接種を証明するアプリの運用が20日、開始された。アプリ(新型コロナワクチン接種証明書アプリ)をスマートフォンでダウンロード(無料)し、マイナンバーカードを読み込むと、接種日などの接種記録が表示される。政府のワクチン・検査パッケージ制度では、2回接種の証明ができれば、緊急事態宣言時でも5人以上の会食を許可したり、イベントの人数制限をなくしたりすることができる。

3. 2024年新卒の就職活動日程は現行通り(11月30日)
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政府は11月29日、2024年春に卒業・入社する現在の大学2年生の採用日程について、現行どおり会社説明会を3年生の3月1日、採用面接を6月1日に解禁することを決めた。政府が学生・大学・企業に対して行った調査では、現行日程の賛同が多く、就活ルールの急激な変更は学生に混乱を生じさせるおそれがあるとして現行日程を維持することとした。

4. 新型コロナ休校助成金の期間を延長(12月1日)
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厚生労働省は11月30日、「小学校休業等対応助成金・支援金」について、支給対象となる休暇取得期間を来年3月末まで延長すると発表した。従来は、今年8~12月末までに取得した休暇が対象だったが、感染再拡大の可能性も踏まえて、対象期間を延ばした。

5. 企業の交際費特例を23年度まで延長(12月2日)
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政府・与党は、企業が使った交際費に関する税務上の特例措置を、2023年度末まで延長する方向で調整に入った。22年度の与党税制改正大綱に盛り込む方針。新型コロナウイルスで打撃を受けた事業者の税負担を軽減し、企業が交際費を使うことで消費を下支えする狙いがある。