昇給時の面接のポイント

新しい年度も近づきつつあり、社員の方の昇給を検討されたり、有期契約社員の方の
契約更新を行う時期でもあります。
該当する社員の方に何を伝えるのか?少しずつ思案をされている管理者の方も多いかと思います。
今回は、「昇給に際しての面接時」に社員の方に対して何をしっかり伝えておかなければ
ならないか?下記にまとめてみました。
「自分の給与はなぜ上がったのだろう?」
社員の方の立場からすると「なぜ昇給したのか?」
「企業から何を評価されたのか?」
とても気になる部分ではないかと思います。
私自身、学生を卒業して、会社勤めを始めて間もない頃は人件費管理について考えも及ばず、
年齢に応じて給与は上がっていくものだと勝手に思い込んでいました。
確かに昇給は、年齢の上昇に応じた生計費の保障という意味合いもありますが、企業側の視点
からみると、企業収益が上がったことによる社員への還元であり、過去の勤務実績の「評価」、
さらには今後の「期待」や「要望」だと思います。
具体的にどんなことか?企業全体や部門毎の収益状況を伝えた上で、「評価」としては
・「昨年は、〇〇の業務について一定の成果をだしてくれたことを評価しているから、その意味を込めて
いくら上げる」とか
今後の期待や要望としては、
・「例年通り、若しくは今以上に成果を出してほしい。」
・「上司のサポートを受けず、独力で○○の仕事ができるようになってほしい。」
・「管理職として担当グループを教育・指導する立場にたってほしい。」
等々社員各人によってそれぞれだと思います。
日々の業務に追われ、面接にゆっくり時間を割くことができない管理者の方が多いかと
思いますが、今一度立ち止まり、昇給の根拠や理由を明確にして社員の方々に説明する時間を
大切にされてください。今後の個人個人の仕事に対する動機づけやレベルアップ、しいては組織全体の
レベルアップに繋がると思います。