社員の考える力をいかに養うか?
「スタッフが自分で物事を考えようとしない」
「いつも質問ばかりしてくる」
「同じ間違いを繰り返す。」
そんな悩みを持たれている経営者や部下を持つ上司
の方も多いのではないでしょうか?
おそらく、何故自分でもっと考えれないのか?
と疑問を感じている方も多いかと思います。
原因は、いくつもあると思いますが、
主な要因として、スタッフ自身が
考えるという行為自体の重要性を認識して
いないことが原因にあると思います。
(環境のせいだけにしてはいけませんが、)
小・中と学校教育から、知識インプット型
(暗記して点数取ればOK)という
教育に重きがおかれている為、物事に
対して「なぜ?」「どうして?」と自分に
何回も問い続けたり、外から入ってくる
情報に、「本当にそうだろうか?」と
フィルター(検証)をかけることが
重要だと考えている人が少ないからです。
(今の自分も決して人以上に頭が良いとは
思うことはありませんが、)
勤務社労士時代に、お会いする経営者の方に
対して皆さん、頭が良い方ばかりだな、
なんでそんなに先のことが読めるのか?
そもそも頭の出来が違うんだと諦めに似た
感覚を持っていた時期もあったのですが、
最近は考えが変わってきました。
そういう方は、頭がいいというより、頭(脳)
本来が持っている機能を他の方より充分に活用できているだけで
頭がいいなと感じている人の多くが本来脳がもっている
機能を充分に活用できていないだけ
脳の機能=頭を使っている人と使っていない人が
いるだけで、元々の能力そのものには
それ程差はないのではないかと考える
ようになりました。
大切なことは、脳の機能を充分に活用できるよう、
根気強く「リハビリ」を続けることです。
具体的に
「リハビリ」とは、毎日、仕事上の問題が起きて部下が質問に来た時、安易に答えを
教えず、
「どうすればいいと思う?」
「原因は何だと思う?」
という質問を投げかけて、
自分の考えを一旦述べさせること。
また、1日の終わりに書いてもらう日報で、
「今日一日をもしやり直すとしたら何を
やり直したいか?」
「どうすれば今後もっとよくなるか?」
といった質問項目を入れて反省思考を
身につけてもらう方法があります。
考える力を高めること自体が目的なので
答えがあっているかどうかよりも問題から
逃げずに向き合っているかどうかを評価
しなければなりません。
答えをすぐに出すのは簡単だが、それを
繰り返していたら社員はいつまでたっても
指示待ちで育たず、社員自身の人間的成長に
もつながりません。
また、上司の時間はいつまでたっても部下の育成に
追われて、組織の成長も臨めないでしょう。
こんなことを書いている私自身、まだまだ
頭が固いし、使えてません。
一生リハビリ続けていかねばと思う次第です。
(このコラムをお読み頂いている方々へ)
自分自身、そして社員の皆様は、日々考える力養っていますか?