「採用面接」に絶対必要な選考基準
ここ最近、採用面接の際の選考基準作りや
立会のお仕事をさせて頂く機会がありましたので
今回は採用面接でもっとも大切な「選考基準」に
ついて書きたいと思います。
選考基準とは読んで字のごとく、「採用選考をする為の基準」。
これがなければ面接をしてもただ「話」をしているに過ぎず、
面接はまったく意味をなしません。
基準を作ってはじめて「必要な人材かどうか」
見極める為の物差しができ、必要な情報を収集することに
意識が注がれますので選考基準はとても大切です。
人事担当者の方が、新しく社員を採用したが思ったような
人材ではなかったと落胆されるケースの場合この選考基準が
漠然としすぎていたり、十分に練られていないケースが
比較的多いのではないかと思います。
選考基準が漠然としている例を営業職でいうと、
単純に「営業経験がO年以上ある人、
過去の在職時の業績が高い人」
というのは漠然としすぎていて×。
そうではなく、細かく分けていく。
1.第一印象がいい人。目に力のある人。
2.話していて愛嬌がある人。
3.構成立てて物事を説明することできる人。
4.人の話を要点を押さえて聞くことができる人。
5.営業でも一定以上のパソコンスキルを持っている人。
6個人プレーではなく人を動かして業績を上げることができる人。
7.独力で企画・立案し業績をあげることができる人。
8.商品・サービスの市場となる人脈を多く持っている人
また開拓できる人。
といったように1つ1つの特性を細かく分けて
基準を設けていく必要があります。
当然この基準は企業にとって様々です。
まずは1と2だけあれば良いという企業もあれば、
1~5くらいまでは必要という企業もあるかと思います。
(念の為選考基準の作り方の流れをいいますと、)
まず現在在籍している人員で構成する組織の
強みと弱みを書き出す。
↓
強みをさらに伸ばす若しくは弱みを克服する為には
どういう性格・能力を持ち、具体的にどういった行動を
取れる人材かを上記のように一つずつ書き出していき、
絶対満たしていなければ採用を考えられないといった
基準を優先順位を付けて5~10個は最低設ける。
(失敗しない採用という点で考えた場合、この作業で、
過去に残念ながら採用時に期待していたような働きぶりが
見られなかった社員の足りなかった行動・能力、若しくは
職務とミスマッチだった性格等を書き出してその部分の
優先順位を高くする方法が良いと思います。)
そして次に大切なことは、1つ1つの裏付けを必ずとること。
つまり、自社の採用基準を満たすだけの適性を
備えているのか?
面接、テストを行い、嘘はないか?
どのくらいのレベルなのか検証する必要があります。
例えば、1.2については、普通に話をするだけで分かる部分
かもしれませんが、
3.4であれば、新聞の社説等の記事をもとにフローチャートを
書かせてプレゼンをしてもらい、わかりやすく説明できるか
テストをする。
5.であれば、必要なパソコンの操作技術を持っているか?
実技試験を行う。
6であれば、部下の育成で苦労した経験、
そこで学んだことを話してもらう。
7.であれば、以前在籍していた会社での自身の企画の立案から
実際に結果につながるまでの経緯を話してもらう。
8.であれば人脈を作る為に日頃からどのような工夫をし、
行動してきたか話をしてもらう。
といったように単純にYES・NOで答えれる質問ではなく、
どのくらいのレベルなのか?を推し量ることができる質問やテストを
行っていく必要があります。
以上、採用面接に必要な「選考基準」について書かせて頂きました。
今回掲載したテーマが採用がなかなか思うようにうまくいかない、
とお悩みの人事担当者様の採用面接やテストの方法を見直す
きっかけになれば幸いです。