ミスマッチを防ぐ人材採用選考のプロセス その1

ミスマッチを防ぐ人材採用選考のプロセス その1

いつもお世話になっております。プロセスコアの山下です。

今回のコラムは、人材採用選考のプロセスについてです。

書類選考や面接選考や社長(経営者)面談といった合否判断のための選考段階のステップのことを「採用選考のプロセス」といいますが、今回はどのような採用プロセスを踏むと採用のミスマッチを防ぎ、良い人材の獲得に至ることができるのか?についてお伝え致します。

一般的に、①書類選考→②面接選考という2ステップは最低限踏まれている企業が多いと思います。
しかし、この2ステップだけですと、応募者から得られる情報というのはかなり限られます。

弊所の場合、合否決定まで以下の手順を踏みます。

①②のステップしか踏まれていない企業様にとっては、こんなに時間をかける必要があるのかと思われるかもしれません。

しかし、考えて頂きたいのは、採用した人材がフルタイムの正社員の場合、おそらく、少なく見積もっても給与支給は年間約300万円→3年で1,000万円の投資になります。

それに加え、3年間の所内の人材にかかる教育時間やコストまた、最近では採用一人当たりのコストは50万円~100万円が相場ともいわれています。

ミスマッチで採用後、2~3年で離職された場合、その投資額の多くは無駄になり、企業の成長も停滞します。
また、どんなに社内の教育制度が充実していたとしても、適性や能力不足が著しい場合、採用後の教育で補填することは簡単なことではありません。

上記の点を考慮すると、書類選考と面接選考だけの時間しかかけないというのは、かなり不確実性の高い先行投資を行っていると考えて良いと思います。

弊所でも、すべての応募者にこのステップを踏むわけではなく、①の書類選考の段階でストップする方もいらっしゃいますし、②の面接選考を採用には至らないと判断した場合、早めに切り上げたりとケースバイケースで対応を柔軟に変えています。

ただ、①②のステップを通過して、この人は採用しても良いかも…と思わせる人材についてはステップを省略することなく、③~⑤の段階まで進めています。

今回のコラムは以上です。
次回のコラムでは、選考プロセスの③~⑤の適性検査社員面談経営者または採用担当者との食事会について実施する目的や進め方注意点について解説します。

お読み頂き、ありがとうございました。